食べて、食べられて、まわる
高橋 英一・著/184頁/5%税込定価1,365円
ISBN 978-4-87639-414-2 C1045 ¥1300E
三十数億年前に生命が誕生して以来、多様化してきた生物は食べものを求め、環境に適用して生きてきた。
一千万種の生物も人も些細な点で多くの相違はあるが、「生まれて、食べて、産んで、死ぬ」ことだけは相違がない。
本書は、「食」という視点で生物の適応と多様化を眺めることで見えてくること、ヒトによる食料生産が地球上の他の生物と人に何をもたらしているかを探り、考える。
1 食べるとはどういうことか―そこからみえてくるもの
2 生物多様性への道のり
3 生物の世界を支える光合成の進化
4 食べまわしがつくった物質の循環構造
5 自然からはみ出たヒトの来た道
6 自然の中に食料を求めて―狩猟・採集生活の時代
7 後氷期の世界にはじまった食料生産
8 肥料革命と農業の変貌
9 食料生産のもたらしたもの―農業は人類の原罪か
10 おわりに―「職業としての学問」と私