人文関連書


歴史といのちを知る !

血筋はそこからはじまった
西田知己著/四六判/228頁/5%税込定価1785円
ISBN4-87639-625-6 C1020 ¥1700E
西洋と違い日本は伝統的に「血」のつく言葉を嫌っていた。血縁、血筋が登場すると、家系を語るにも血筋が重視されて、日本人が「血」という言葉を受け入れるようになった要因・背景は何か、以後の親子・兄弟関係にどう変化を与えたか、現代人の意識も含め考察。
民話・笑話にみる正直者と知恵者
西田知己著/四六判/252頁/5%税込定価1680円
ISBN4-87639-620-5 C1039 ¥1600E
本来、「自分に正直に……」という表現はなかった。正直者とは慈悲深く、弱いものにやさしい、など自己中心でなかった。時代とともに変わる善人像に着目し、現代的な使われ方も記述しつつ、知恵者との対比から正直者の人物像を探り当てる。
「本」の字から江戸がみえる
西田知己著/四六判・上製/270頁/5%税込定価1890円
ISBN4-87639-614-0 C1020 ¥1800E
真実を表わす「本」の表現(本当・本物)は江戸時代に成立した。「嘘かまことか」以上に「嘘かほんとか」が当たり前になっていく過程を江戸時代の芝居や図書・資料を調査してたどり、真偽や虚実の現代的価値観の原点に迫る。
血の思想 ―江戸時代の死生観
西田知己著/四六判・上製/252頁/5%税込定価2100円
ISBN4-87639-107-6 C1039 ¥2000E
歴史的に日本人は「血」から死を連想してきたが、江戸時代に一つの変化が現われた。本書は、この変化に注目し、「血」を生命の象徴に読み替えていった日本思想史上、画期的な変革期であることを考察し、血意識の変遷に光をあてる。